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Current Opinion
肺癌の維持療法
Maintenance Therapy in Lung Cancer
山口 央
1
,
小林 国彦
1
Ou Yamaguchi
1
,
Kunihiko Kobayashi
1
1埼玉医科大学国際医療センター呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Saitama Medical University International Medical Center
pp.1027-1036
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404206052
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維持療法に関する最近1年間の知見
[1]概説
非扁平非小細胞肺癌に対する維持療法は2011/2012年の米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO)で発表されたPARAMOUNT試験の無増悪生存期間(PFS),全生存期間(OS)の結果をもって一般的に認知されることとなった1,2).その後,様々なセッテイングでペメトレキセド(PEM)あるいはベバシズマブ(BEV)を用いた導入療法後の維持療法が試みられており,近年それらの報告が充実してきている.高齢者において維持療法を評価する試験やPEM+BEV併用維持療法の報告がその例である.一方で,2015年ASCOでの報告の後3),本邦では2015年12月にニボルマブが非小細胞肺癌の二次治療以降の薬剤として追加承認された.単剤では副作用が比較的軽度である免疫療法を維持治療としていかに応用するかという試みも始まっている.
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