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特集 ペースメーカ治療の合併症への対応
デバイス感染の診断と治療
Diagnosis and Treatment of Cardiac Rhythm Device Infection
合屋 雅彦
1
Masahiko Goya
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院不整脈センター
1Heart Rhythm Center, Tokyo Medical and Dental University
pp.417-424
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205697
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はじめに
徐脈性不整脈に対するペースメーカが臨床導入されてから約40年が経過した.近年では重症心室性不整脈に対する植込み型除細動器(ICD),心不全に対する心室再同期療法(CRT)も導入され植込み型デバイスを留置されている症例数は増加している.それに伴い米国のデータによると留置部の感染/心内膜炎の感染症1)のみならず複数のリード留置による血管閉塞/無機能リードによる障害などのためデバイスおよびリードの抜去を必要とする症例も増加している(図1).
欧米においてはデバイス感染症症例のシステム抜去のために1990年代後半より高周波やレーザーを用いた抜去システムが使用されていた.一方,本邦では抜去システムの導入が遅れ2009年にようやくエキシマレーザーシステムが使用可能となった.本稿ではデバイス感染症の診断,治療について論じてみたい.
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