感染症対策update-ひろげない,ふやさない,もらわない 病原体をひろげないための方策
デバイス関連感染症の予防
森岡 悠
1
,
井口 光孝
1名古屋大学医学部附属病院 中央感染制御部
キーワード:
中心静脈カテーテル法
,
消毒剤
,
尿路感染症
,
カテーテル感染
,
人工呼吸器関連肺炎
,
口腔ケア
Keyword:
Catheterization, Central Venous
,
Disinfectants
,
Urinary Tract Infections
,
Pneumonia, Ventilator-Associated
,
Catheter-Related Infections
pp.885-889
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017009426
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デバイス関連感染症は死亡率,入院期間,医療費の増加,薬剤耐性菌選択にもつながる医原性感染症である.デバイス関連感染予防のもっとも重要な点は,留置前にはデバイスの適応の有無を,留置後は抜去可能かどうかを日々検討することである.また,重要な点は,留置時の清潔操作,留置後のケアが重要であり,抗菌薬投与ではない.サーベイランスを行うことで,デバイス関連感染症の発生状況を把握することができ,対策に役立てることが可能である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016