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特集 急性心筋炎をめぐる最近の話題
心筋炎モデルから考える心筋炎の病態
Pathogenesis of Myocarditis Thinking from Myocarditis Model
中村 浩士
1
Hiroshi Nakamura
1
1山口大学医学部地域医療推進学講座
1Department of Community Health and Medicine, Yamaguchi University School of Medicine
pp.240-244
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205660
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はじめに
心筋炎の多くは細菌やウイルスなどの感染によって発症する.急性心筋炎の原因ウイルスとしてエンテロウイルス,なかでもコクサッキーB群ウイルスが最も高頻度とされている.また慢性心筋炎は拡張型心筋症の原因の一つと考えられており,ともに重要な病態である.心筋炎の病態研究には,動物にコクサッキーウイルスを接種した感染モデルと,心筋ミオシンなどによる免疫感作を繰り返した自己免疫モデルが用いられてきた.感染と自己免疫の2つのモデルを通して,心筋炎にまつわる様々な病態が明らかになってきた.
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