Japanese
English
特集 心臓急死
学童
Sudden cardiac death in children
新村 一郎
1
,
牧 隆俊
1
Ichiro Niimura
1
,
Takatosi Maki
1
1横浜市立大学医学部小児科
1Department of Pediatrics, Yokohama City University School of Medicine
pp.263-269
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205436
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小児期における死亡は事故死が最も多く,内因性急死は極めてまれである。学童・生徒の学校管理下における内因性急死は全国で毎年120〜130名,100万名当たり3〜6名の頻度で発生しており,その多くは心臓急死によるものと考えられている。しかしながら,いまだその実態に関しては不明な点が多い。なお,突然死の定義は成人と同様に発症24時間以内の内因性の死とした。
本稿では神奈川県教育委員会に登録されている県下の学童・生徒の学校管理下における心臓急死の集計より得られた情報をもとに,心臓急死例の性差,年齢,身体活動状況,死亡時刻,死亡までの時間,季節変動および死因などを検討し,小児期における心臓急死について考察した。
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