治療のポイント
学童の肥満
多田 裕
1
1東大・小児科
pp.176-178
発行日 1971年2月10日
Published Date 1971/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203496
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望ましい早期治療
最近成人病の原因として肥満症が注目され,一般の関心が高まるにつれ,小児でも肥満を心配して外来を受診する患者が増加している.学童の肥満症の頻度は近年増加しており,2-10%くらいの頻度が報告され欧米の値に近づきつつある.栄養状態の改善による摂取カロリーの増加も一因であるが,学習時間の増加や交通機関の発達,都市の過密化による運動不足などのため消費エネルギーの減少も著しいので,今後さらに肥満児が増加するのではないかと憂慮される.
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