今月の主題 肺癌—その理解と対処のために
特殊診断
肺シンチ
飯尾 正明
1
1国立療養所中野病院・臨床アイソトープ室
pp.1789-1791
発行日 1975年11月10日
Published Date 1975/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206293
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中断されていたアイソトープによる研究が再開されて25年になる.その初年度輸入総額は3,905ドルであった.その後,医学への利用は盛んになり,一方,測定器も目覚ましく進歩した.現在では,その技術は臨床医学にも広く使用され,初期の物珍しさはなくなった.
近年,腫瘍親和性放射性同位元素の開発,進歩に伴い,肺癌の診断にも放射性同位元素が利用されている,また,肺癌の転移の発見にも放射性同位元素が利用されている.早期遠隔転移巣の発見は治療の適正化に必要である.この方面での大いなる成果が期待される.
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