Japanese
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特集 今日の肺癌
肺機能からみた肺切除の適応と限界
Critical evaluation of pneumonectomy in terms of pulmonary function
仲田 祐
1
,
大久田 和弘
1
Tasuku NAKATA
1
,
Kazuhiro OHKUDA
1
1東北大学抗酸菌病研究所外科学部門
pp.39-42
発行日 1984年1月20日
Published Date 1984/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208524
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はじめに
近年,平均寿命の延長による人口の高齢化と並行するかのように,肺癌発生率も年々上昇してきている.肺癌に対する治療手段としては,外科的療法が主たるものであり,現状では他の治療法による肺癌完治は期待しがたく,病巣部が病理解剖学的に切除可能であれば,かなりな低肺機能者でも手術適応拡大が図られている.当研究所外科部門においても原発性肺癌肺切除患者数は1,000例を越えたが,最近は特に高齢者の切除例が著明に増加し,加齢に併う心肺機能の低下,代謝異常など手術および術後管理上特に留意すべき事象が増えている.
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