Japanese
English
特集 睡眠と呼吸
結核治癒後慢性呼吸不全にみられる睡眠時酸素飽和度の悪化
Oxygen desaturation during sleep in the post-tuberculosis patients with chronic respiratory failure
大井 元晴
1
,
陳 和夫
1
,
新林 成介
1
,
平井 正志
1
,
加藤 幹夫
1
,
佐川 弥之助
1
Motoharu Ohi
1
,
Kazuo Chin
1
,
Seisuke Niibayashi
1
,
Masashi Hirai
1
,
Mikio Kato
1
,
Yanosuke Sagawa
1
1京都大学結核胸部疾患研究所臨床肺生理学部
1Chest Disease Research Institute, Kyoto Univ.
pp.243-249
発行日 1983年3月15日
Published Date 1983/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204187
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睡眠時における呼吸異常の研究により,睡眠時無呼吸症候群の存在が知られ1),また慢性閉塞性肺疾患2,3),側わん症4)などで,睡眠時,酸素飽和度(SaO2)の悪化があり,これは睡眠時無呼吸によるものと,無呼吸ではなく,急速眼球運動(REM)睡眠にともなう比較的持続時間の長いものとがあり,前者は他の睡眠段階でも起こるが,REM睡眠で特に悪化すると報告されている。
我々は胸郭の変形,肺活量低下が呼吸不全の主な原因と考えられる結核治癒後慢性呼吸不全症例を対象に睡眠時モニターを行ったので報告する。
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