Japanese
English
解説
心室性不整脈の発生起源の判定—電気軸からマッピングまで
Identification of the site of origin of ventricular arrhythmia
坂東 重信
1
,
森 博愛
1
,
横井 良明
2
Shigenobu Bando
1
,
Hiroyoshi Mori
1
,
Yoshiaki Yokoi
2
1徳島大学医学部第2内科
2八尾徳州会病院循環器科
1The Second Department of Internal Medicine, School of Medicine, The University of Tokushima
2Cardiology Division, Yao Tokushukai Hospital
pp.985-992
発行日 1985年8月15日
Published Date 1985/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204722
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心室性不整脈の発生起源と体表面心電図との関係は古くから注目され,実験的および臨床的な多くの研究がある。心室性不整脈の発生起源の判定には,従来は標準誘導心電図やベクトル心電図が用いられたが,近年は体表面マッピング,電極カテーテルを用いる心内膜マッピング,心臓手術中に行われる心表面マッピングなどの新しい方法が用いられるようになり,以前に比べて心室性不整脈の発生起源の判定もより正確に行うことができるようになった。
本論文では,心室性不整脈のなかでも発生起源の判定が臨床的に重要な意義がある心室性期外収縮(ventricu—lar premature contraction, VPC)および心室頻拍(ven—tricular tachycardia, VT)の2種の不整脈について,発生起源の判定についての現在の考え方を紹介したい。
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