Japanese
English
解説
呼吸管理における患者のトレーニング
Muscle training of the patients during mechanical ventilation
宮城 征四郎
1
Seishiro Miyagi
1
1沖縄県立中部病院内科呼吸器科
1Pulmonary Disease Division, Okinawa Central Hospital
pp.722-729
発行日 1985年6月15日
Published Date 1985/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204683
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原因の如何を問わず,薬物療法のみでは救命し得ない重篤な呼吸不全に対して,人工換気療法は今日,日常臨床に応用されているが,人工換気適応の原因となった病態が改善し安定化すれば,患者はレスピレーターから離脱し,自発呼吸に復する。
人工換気離脱の基準は,急性呼吸不全に関しては既に多くの先達1〜4)により確立しているが,慢性呼吸不全を伴う基礎疾患の急性増悪に見られるように,慢性と急性の呼吸不全が上乗した場合などの人工換気離脱の基準は必ずしも一定でなく,on and off法や,Downsら5)が導入したIntermittent Mandatory Ventilation (IMV)法による離脱が試みられているものの,調節呼吸や補助呼吸からIMVへ移行する際の条件や,又IMVへ移行後の回数漸減の方法6)など,未だ十分には確立されていない。
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