Japanese
English
綜説
妊婦の肺機能
Pulmonary function in pregnancy
白石 透
1
Toru Shiraishi
1
1中央鉄道病院呼吸器内科
1Division of Pulmonary Medicine, Central Hospital of Japanese National Railways
pp.488-495
発行日 1985年4月15日
Published Date 1985/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204648
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息切れは妊婦に極く普通に見られる症状である。Leonticは,息切れは妊娠の始めの28週間に見られる最も普通の訴えであり,労作時には60〜70%に出現するという32)。横隔膜上昇による運動妨害はそれ以後に著明となる筈であるから,この息切れは拘束性障害によるものとは考えにくく,運動時換気の増加など呼吸調節に関連づけて解釈するのが自然であろう。本論文では,妊娠に際しての肺機能の変化について,肺気量スパイログラムなど換気力学的な変化,並びに換気量動脈血ガス値などの呼吸調節上の変化を中心として述べる事とする。
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