Japanese
English
解説
細胞周期と抗腫瘍剤の効果
Cell cycle and effect of antineoplastic agents
仁井谷 久暢
1
,
渋谷 昌彦
1
Hisanobu Niitani
1
,
Masahiko Shibuya
1
1日本医科大学臨床病理科
1Dept. of Clinical pathology, Nippon Medical School
pp.1245-1250
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204561
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癌化学療法の治療効果をあげるためには担癌生体,腫瘍細胞に関する知識もさることながら,使用する抗癌剤の基礎的情報を把握しておくことが必須の条件である。この1つに,細胞周期からみた抗癌剤の作用機序があげられる。従来,3H-thymidineによるradioautograph(RA)を主な手段として行われていた細胞周期の研究はflow cytometry(FCM)の開発により飛躍的な進歩を遂げている。本稿では,最初に細胞周期とFCMの紹介を,次に,抗癌剤の細胞周期に及ぼす影響について述べ,最後にそれを治療にどの様に応用するべきかについて考察を加えた。
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