Japanese
English
特集 Interventional Angiography
序論
Interventional angiography: a preface
阪口 周吉
1
Shukichi Sakaguchi
1
1浜松医科大学第2外科
1II Dept.of Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
pp.651-652
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204470
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- Abstract 文献概要
Interventional radiology (angiography)という名称は,サンフランシスコ大学放射線科Margulis教授によって初めて称えられたものであるが,適切な日本語訳はまだ決っていないという1)。要するに本来診断学を主眼としたレ線学的手段を,その域を超えて治療学方面にも応用するという意味と解するが,すでにこの名称を冠した文献や著書が多数現われている。
このことの由来は,近年CT,DSA,NMRCT,核医学などの放射線学的機器の著しい発展と,それらを基点に成長した3次元的思考によると思われるが,ことan—giographyに限って考えてみると,1953年スエーデンのSeldingerが創始したカテーテル造影法に始まるselec—tiveあるいはsuperselective angiographyが源泉となったものであろう。その手法が巧みとなるにつれて,今日ほとんど全ての名のある血管に経皮,経血管的に到達しうるという事実が,必然的に新しい治療手段を次々と考案させたものであり,近年の治療医学への1つの大きな貢献として挙げられるべきものである。
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