呼と循ゼミナール
末梢気道病変の検出—(4)フローボリューム曲線
川上 義和
1
1北海道大学第1内科
pp.1226
発行日 1983年11月15日
Published Date 1983/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204342
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フローボリューム曲線は,その精度,再現性,簡便性などからみて,末梢気道病変の早期検出に最も有力な武器と言っても良いであろう。それだけに正常と異常との間にまたがる諸問題には特に注意を払い判断する必要がある。
問題点の第一は,曲線の形である。多くの健康人について曲線の形を観察すると,ピークフローの出現後下降脚が上に凸の形を呈する者がかなりある。特に若年男性に多いようである。ついで下降脚が直線状に残気量に達する形も多い。さて,上に凸の形を呈する者が将来末梢気道病変を生じた場合は,どのように変るのであろうか。
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