経皮的冠動脈拡張術（PTCA）

Percutaneous transluminal coronary angioplasty

　経皮的冠動脈拡張術（Percutaneous transluminalcoronary angioplasty-PTCA）はバルーンつきの特別なカテーテル（ダイラテーションカテーテル）を末梢動脈から挿入し，冠動脈の狭窄部を通過させ，その部位にてバルーンを脹らませ，狭窄部を圧迫することにより，冠動脈内径を広げようとする方法である（図1）。

　Gruntzigらの初期の報告のごとく^1〜3），PTCAは冠動脈狭窄を有する虚血性心疾患の一部の患者に対し有効な治療法であることがわかり，我が国でも臨床成績が発表されている^4〜11）。