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PTCRとPTCA(2)—経皮的冠動脈拡張術(PTCA)
延吉 正清
1
1小倉記念病院・循環器科
pp.346-354
発行日 1985年2月10日
Published Date 1985/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219637
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1964年,DotterとJudkinsは,末梢血管狭窄に対して一連のカテーテルを用いることによって狭窄の拡張に成功した.その後,スイス,チューリッヒ大学のGrüntzig1)は,この方法を改良し,先端にバルーンの付いた1本のカテーテルで末梢血管狭窄の拡張に成功した.さらに,この方法で,Grtüntzig2)は500例以上の末梢血管狭窄の拡張に成功し,1976年に冠動脈用バルーンカテーテルの開発に成功し,このバルーンを使用して動物および死体での冠動脈拡張に成功した後,8例のA-Cbypass術中に使用し,この方法が有用であることを証明した.1977年9月3)に初めてPTCA(percutaneous transluminalcoronary angioplasty)に成功し,その後,アメリカでは4),Richard K. MylerやStertzerらがPTCAを行い,現在,世界で広く普及するに至っている.
PTCAの歴史は,A-C bypassに比しまだ浅いので,いくつかの問題点があると思われるが,現在のところ,臨床的には冠動脈治療法の非常に有用な手段となってきている.
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