最近の検査技術
心エコー図(UCG)
仁村 泰治
1
1阪大・第1内科
pp.33-40
発行日 1975年10月1日
Published Date 1975/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200889
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超音波診断法は最近各臓器の疾患について広く用いられるようになってきた.その理由は,生体内部の変化について経皮的に直接視覚的な診断情報を与え,かつ操作が容易で生体内部の検査法としては独特の分野を持っているためである.各臓器の中で,心臓では特に大きい成果があげられており,超音波検査は心臓領域では不可欠の検査になりつつある.
超音波による心臓検査には,UCG(心エコー図,echocardiography,ultrasound cardiography),超音波心臓断層法,超音波ドプラ法などがある.このうちでもUCGはその簡便さのゆえもあり,最近急速に普及している.それゆえ,今回は紙面の都合もあり,UCG(心エコー図)のみについて紹介する.
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