Japanese
English
装置と方法
心筋内圧測定による左室局所心筋張力の算出と虚血左室心筋の収縮性の検討
A Method to Calculate Regional Myocardial Tension by Intramyocardial Pressure Recording and its Application to Estimate Regional Myocardial Contractility in Ischemic Left Ventricle
立木 楷
1
,
小熊 正樹
1
Kai Tsuiki
1
,
Masaki Oguma
1
1山形大学第1内科
1The First Department of Internal Medicine, Yamagata University School of Medicine
pp.73-76
発行日 1983年1月15日
Published Date 1983/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204158
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虚血左室においては局所心筋機能がunevennessを呈するために,左室の機能を全体として把握することのほかに局所機能の部位差を検討しなければならない。この目的のために現在広く普及している方法は,局所心筋長(segment length,SL)と左室内圧との関係をX-Y表示する,いわゆるpressure-SL loopである。吾々が以前報告したpressure-wall thickness (WT) loopはPressure-SLloopに比して優る点も少なからずある1,2)が,いずれの方法でも,トータルとしての左室内圧産生に対するその局所心筋機能の貢献度を示すものであって,厳密には局所機能を示すとはいえない。一方,心筋収縮性の把握のために現在最も注目され検討が続けられているのはE-max3)であるが,これは左室全体としての心筋収縮性を示すものであって,局所機能を知るためにはSonnenblick4)が摘出心筋について示したような張力—長さ関係についての収縮末期勾配をみなければならない。しかるにin situの左室にあっては張力の算出に多くの問題が残されている。この点に関して近年種々の新しい試みがなされており,Feiglら5)が報告した張力ゲージはその一つとして高く評価される。
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