呼と循ゼミナール
心臓病の非観血的診断法—(3)僧帽弁閉鎖不全
吉川 純一
1
1神戸市立中央市民病院循環器センター
pp.54
発行日 1982年1月15日
Published Date 1982/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203911
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僧帽弁の機能は,弁尖のみならず弁輪,腱索,乳頭筋,左室自由壁などが協調性のある正常機能を行なってはじめて維持されるものである。これらをmitral apparatusと呼ぶ。僧帽弁逆流は,mitral apparatusのどのレベルの障害によっても生じうることになる。
僧帽弁閉鎖不全(MI)の存在そのものの診断は,聴診器の一触で十分である。最近の診断の目的はその成因を推定することや重症度判定することに向かいつつある。
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