特集 気管支平滑筋の攣縮をめぐって
気管支喘息の肺機能—肺循環と喀痰の面から
龍華 一男
1
,
高木 健三
1
,
佐竹 辰夫
1
,
原 通広
1
,
山川 育夫
1
1名古屋大学医学部第2内科
pp.625-629
発行日 1980年6月15日
Published Date 1980/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203582
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I.肺循環
気管支喘息症例の剖検では肺動脈などの血管系に構造的な変化は認められず,喘息のみで肺性心におちいる頻度も低い。したがって,喘息では一般に持続的な肺高血圧症は発生しないと考えられている。しかし,心電図所見などから,発作時の肺循環,特に肺動脈圧への関心は高い。以下,研究室のヒスタミン吸入発作1)と,Permutt2),宮本3)らのブタ草吸入発作の成績を記す。
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