特集 呼吸生理の諸問題
呼吸の化学調節
本田 良行
1
1千葉大学生理学
pp.11-14
発行日 1980年1月15日
Published Date 1980/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203489
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本Sessionでは6題の口演が行われた。
第1席は「正常および2,3の病的状態におけるCO2—換気応答系のsystem‘gain’について」と題して,吉田,林,橋爪,本田(千葉大・生理,呼吸器科)により報告された。演者らの求めたsystem‘gain’(以下Gと略す)は安静時におけるmetabolic hyperbolaのslope SL(dPACO2/dVA=-PACO22/0.863VCO2)とhyperoxia(PACO2>200mmHg)において求められたCO2応答曲線のslope D(dVA/dPACO2)の積である。その生理的意義としては,生体に加わったCO2の負荷をCO2−換気応答系の存在によって,どれだけ減少させられるかという尺度であるとした。
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