Japanese
English
特集 循環の神経性調節
心臓機能の神経性調節
Neural control of cardiac functions
野坂 昭一郎
1
Shoichiro Nosaka
1
1京都大学医学部脳神経研究施設生理学部門
1Department of Physiology, Institute for Brain Research, Faculty of Medicine, Kyoto Univ.
pp.1049-1060
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203439
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心臓は拍動リズム形成のためのペースメーカーを具備し,流入血液量に応じて拍出量を変え一定範囲内の負荷に適合した仕事を遂行できる自己調節能力(Starling機構)をもっている。このような心臓固有の性質は,ex—trinsicな神経支配が基本的な心臓の機能遂行にとっては必須なものではなく,むしろ修飾的な役割を果たすものであることを意味している。実際,脊髄を含め中枢神経系をすべて機械的に破壊(pithing)した動物でも,呼吸,体温の十分な管理下では長時間生存せしめうる。
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