名著案内
—Donald F. Egan—Fundamentals of Respiratory Therapy (3 rd Ed.)—The C. V. Mcsby Company, Saint Louis, 1977
長野 準
1
1国立療養所南福岡病院
pp.148
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203317
- 有料閲覧
- 文献概要
本書はrespiratory therapyにたずさわるtherapist,technician向けの教科書である。1969年の初版以来4年毎に版を重ね,この第3版ではPEEP(positive endexpiratory pressure)やIMV(intermittent mandatory ventilation)についても詳細な解説があり,up to dateなものとなっている。米国ではこの第3版出版に先んじて,1973年にはJoint Commission on Accreditation of Hospitalによる病院でのrespiratory therapyの基準が設けられ,またrespiratory therapistの国家試験(カレッジ1年で呼吸療法、さらに1年呼吸管理の修学後)が行われるようになった。それを目ざすものにとっては,本書は必携の書である。またrespiratory careにかかわる看護婦,医師間でも好評である。呼吸療法士のいない日本では,特に呼吸器専門の医師が吸入療法の実践面に精通し指導的役割を果すためには,少くとも本書に記されている内容は知っておく必要があろう。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.