Japanese
English
Bedside Teaching
気管支喘息と呼吸管理
Intensive respiratory care for status asthmaticus
芳賀 敏彦
1
,
小林 保子
1
Toshihiko Haga
1
,
Yasuko Kobayashi
1
1国立療養所東京病院呼吸器科
1Tokyo National Chest Hospital
pp.149-156
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203318
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
喘息の原因はアレルギーを中心に心因性のもので各種あるので,その治療もまたそれぞれの原因に対して減感作療法から金製剤に代表される非特異的療法,または心身鍛練療法まで各方面にわたっている。しかしその原因は何であれ共通した症状は発作性の気道の痙縮と異常分泌を併う呼吸困難であり,それは薬剤によりまたは自然に寛解するものであると定義されている。だから喘息患者に相対する時には一方で疾患としての喘息の治療(発作を起さないようにすること)と共に症状としての息切れ発作に対する処置の二方面から考慮されねばならない。前者に関しては,ここのテーマと直接関係がないので,主として後者の即ち気管支喘息発作時の処置の呼吸管理と理解されたい。
一方呼吸管理そのものも守備範囲は広く酸素療法を頂点として肺理学療法まで含まれる。しかし発作時の呼吸管理の第1は急性呼吸不全の呼吸管理の第1即ちABCのA (Air way)に挙げられる気道の確保である。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.