Japanese
English
装置と方法
静脈血採血による成人日本人のP50値—Hem-O-Scan®使用による
P50 values of Japanese adults by venous blood sampling: With the use of Hem-O-Scan®
釘宮 豊城
1
,
諏訪 邦夫
1
,
山村 秀夫
1
Toyoki Kugimiya
1
,
Kunio Suwa
1
,
Hideo Yamamura
1
1東京大学医学部麻酔学教室
1Dept.of Anesthesiology, Faculty of Med., Univ. of Tokyo
pp.143-147
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203316
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ヘモグロビンの酸素解離曲線(oxyhemoglobin disso—ciation curve, ODC)の解析による異常ヘモグロビンの発見1)や,大量輸血後2)また重症患者3)における酸素ヘモグロビン親和度測定による酸素供給能の推測など,ODCの臨床的応用価値の大きさが近年認識されてきている。
ODC描記の方法としては,PO2—%飽和度の関係を1点1点プロットする方法として,あるPO2での飽和度を測定する方法(飽和度は酸素含量をVan Slyke法などで求めるか,%飽和度を分光光度計で求める)と,%飽和度のわかったサンプルを酸素含量の異なったサンプルと混ぜ合わせPO2を測定するMixing method(Lenfant, et al.4))があり,特に後者はP50値のみを見つけるのに優れた便利な方法である。さらに,最近では連続的にODCを描記する方法が進歩してきている。それらには酸素電極を用いる方法(Duvelleroy, et al.5))や,一波長による吸光光度計を用いる方法などがある(Niesel & Thews6))(綜説として,諏訪7)およびTorrance & Lenfant8)が詳しくまとめているので参照されたい)。
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