皮膚科学の流れ 人と業績・19
Louis Duhring
高橋 吉定
pp.1200-1203
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200895
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Hebraの業績は,土肥先生の言葉を借りると,"永く天下後世の準縄となり,由つて以て現代皮膚科学の新紀元を劃した"。ヘブラと同時代の皮膚科学者は,わずかな数を除いては,それまでの伝統に固く縛られて,独創的な研究はほとんど行なえなかつた。しかしヘブラの次の世代は彼の高邁な識見と絶倫な精力の影響を受けて,皮膚科学界は様相を一変したのである。その時期は19世紀の後半に当たる。土肥先生のヘラブ以後の皮膚科学界に対する寸評はこうである1)。
"是より以後(注:ヘブラ以後のこと)我皮膚科学は他の医学諸科と鑣を並べて日進月歩し,名家雲の如く勃興せり。"
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