呼と循ゼミナール
心不全の治療(3)—動脈圧コントロールの意義
杉本 恒明
1
1富山医科薬科大学内科
pp.70
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203150
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近年,心不全の治療のための降圧療法が広く行なわれるようになった。心臓は動脈圧に抗して血液を駆出しているのであるから,動脈圧が低いほど,血液の駆出は容易になるわけである。与えられた左心室充満圧に対する左心室仕事量が一定であるとするならば,動脈圧が低下しただけ心拍出量は常に増加するはずである。
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