特集 循環機能の正常値
末梢動脈圧
大島 研三
1
1日本大学医学部内科
pp.988-989
発行日 1966年11月15日
Published Date 1966/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201690
- 有料閲覧
- 文献概要
動脈血圧における末梢と中枢との境界は明瞭ではない。通常の血圧測定に用いる上膊動脈より遠位の動脈圧を末梢とする考え方もあり,また血管系統において主要血流抵抗の存在部位より遠方を末梢の血圧とする考え方もある。いずれにせよ,もし可能ならば,大動脈から毛細管まで数カ所で血圧を測定記録するのが理想的であるが,現状では血圧測定の部位が限局されているので,その限られた部位の数値をもって,判断を下すほかはない。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.