呼と循ゼミナール
肺内水分量の測定(2)—X線的診断法
佐川 弥之助
1
1京都大学結核胸部疾患研究所臨床肺生理学部
pp.69
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203149
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日常の臨床で肺内水分量の増加の有無,程度をみる方法として,われわれが真先に選ぶのはX線的診断法であろう。肺水腫が肺胞性にまで進行した場合,撮影条件を厳重に守るかぎり,X線的診断法が有力な肺内水分量の定量的診断法として成り立っことは経験的にみても明らかであろう。
問題は早期,つまり腿質性肺水腫の場合であるが,これに関しては有名なKarley lines1)等が知られている。最近,Chait2)はこれら間質性肺水腫の胸部X線像を次のように整理している。
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