呼と循ゼミナール
血液ガスと呼吸(9)—中枢化学受容野のニューロン
本田 良行
1
1千葉大学生理学
pp.680
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203082
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前回は中枢化学受容野に見られる自発性放電について述べた。それらはすべて細胞外誘導によって得られたものであった。しかし,細胞外誘導では他の脳幹部の活動に由来する2次的影響を見ている可能性がある。
もし細胞内誘導による膜電位を記録できれば,受容細胞の検出に直接迫ることができると思われる。しかしながら,脳幹部で細胞内誘導を行うことは心拍動,呼吸による動揺の影響のため非常な困難を伴う。そのため,前回にも述べた脳切片の灌流標本を用い細胞内誘導が試みられた。
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