今月の主題 心エコー法の現況
臨床診断
先天性心疾患―大血管の異常
吉岡 史夫
1
,
加藤 裕久
1
Fumio YOSHIOKA
1
,
Hirohisa KATO
1
1久留米大学医学部・小児科
pp.1378-1382
発行日 1981年8月10日
Published Date 1981/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217286
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心エコー図は,小児循環器領域においても必要欠くべからざる検査法となってきている1,2).これは,新生児や乳幼児を取り扱う小児科医にとって,患児に痛みやリスクを与えないで反復でき,しかも,かなりの正確さで心内構造を評価できるメリットをもつからである.最近の断層心エコー図の導入により,心内構造の評価が立体的に把握できるようになり,心血管造影と同等または場合によってはそれ以上の評価ができるようになってきている3〜5).本稿では,大血管の異常を示す疾患について,断層心エコー図所見を中心に述べる.
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