Japanese
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装置と方法
局所熱希釈法によるヒトの単一静脈内血流量測定法について
Measurement of a single vein flow by local thermodilution method
田村 康二
1
Kohji Tamura
1
1新潟大学医学部第1内科
11st Dept. of Int. Med., Niigata Univ. School of Med.
pp.507-512
発行日 1977年6月15日
Published Date 1977/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203061
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臨床上からは,ヒトの体内の各臓器の血流量を知り,各臓器の障害の大きさを知りたい訳である。しかしながら各臓器の血流量を正確に測定できるヒトについて実用化されている方法論はきわめて少ない1)。そこでヒトの各臓器の静脈の血流量を観血的にではあるが測定する目的で開発され実用化されているのが局所熱希釈法である2〜5)。
熱希釈法は熱を指示薬とする指示薬希釈法である。本法はこれまでに理論上の解明が不充分であり,さらに加えてその手技と装置が一般化しておらなかったので臨床上に利用されにくかった方法である。しかしながら理論的な解明が進みしかもその方法論の妥当性が広く認められ,しかも装置も一般に入手できるようになってきたので,ようやく広く,一般に使用されるようになってきた2〜5)。
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