今月の主題 わかりやすい不整脈診療
上室性不整脈の治療
発作性上室頻拍
深谷 眞彦
1
1高知県立幡多けんみん病院循環器科
pp.1174-1177
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908782
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ポイント
発作性上室頻拍の主要なものは,WPW症候群の副伝導路が関与する房室回帰性頻拍と,いわゆる二重房室結節伝導路が関与する房室結節リエントリ性頻拍である.
根治法としての高周波カテーテルアブレーション法が,治療法として確立している.
頻拍の停止法としては,ATP静注が速効かつ有効性が高い.しかし,頻拍は立位で出現しやすく持続しやすいので,直ちに仰臥位をとってValsalva法を行うことを教育することも有用である.
頻拍の予防目的で抗不整脈薬を使用して,逆に催不整脈的に作用することがあることに留意する.
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