Japanese
English
Bedside Teaching
Cardiogenic shockの治療
Treatment of cardiogenic shock
綾部 隆夫
1
Takao Ayabe
1
1慶応義塾大学医学部内科
1Dept. of Med., Keio Univ.
pp.413-418
発行日 1976年5月15日
Published Date 1976/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202902
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これから述べるcardiogenic shockとは,急性心筋硬塞によって,心筋収縮力の著明な低下をきたし,そのために,いわゆるpower failureが起り,全身の主要臓器の酸素需要を満たすに十分な心拍出量が期待できない状態のことである。cardiogenic shockと診断する際の一応の基準を表1に示す。この型のショックは,概念的には急性心筋硬塞によって起った心筋収縮力の低下が原因となって発症するものであるから,表2に示すような,それ単独でもショックを惹起しうる条件が他にある場合,まずそれらを是正し,それでもなおショックが続く時,はじめてcardiogenic shockと診断する。
治療について述べるまえに,Cardiogenic shockの際の心筋の状態を概略的に説明してみたい。
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