Japanese
English
講座
Angiotensinと肺
Angiotensin and the lung
北村 諭
1
Satoshi Kitamura
1
1東京大学医学部第3内科
13rd Dept. of Int. Med., Faculty of Med., Univ. of Tokyo
pp.975-983
発行日 1975年11月15日
Published Date 1975/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202829
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肺には生物活性物質の作用を変化させる働きがあるとする画期的な研究成果は,Starling1)により半世紀前既に1920年代に初めて発表された。当時彼らは瀉血された血液にはある種の毒性がありそれが肺により解毒されると考えた。その後25年を経てGaddum2)らがこれを追試し,解毒作用は血液中に含有されているセロトニンの不活性化によるものであることを証明した。
その後,この方面の研究は急速に進展し,肺はプロスタグランディン,セロトニン,ブラディキニン,アンギオテンシンなどのvasoactive substanceを活発に代謝することが判り3),肺はガス交換をおこなう臓器であると同時に,一種のmetabolic organであるとする見方さえ現われるようになった4)。
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