指標
正常妊娠・妊娠中毒症とRenin-Angiotensin系
小林 博
1
,
片山 誠
2
,
星野 隆一
2
Hiroshi Kobayashi
1
,
Makoto Katayama
2
,
Ryuichi Hoshino
2
1東京船員保険病院産婦人科
2東大分院産婦人科
pp.615-630
発行日 1978年9月10日
Published Date 1978/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205883
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Renin様物質が,Stakemann1)やGross2)により動物の胎盤,妊娠時,非妊時の子宮に,またBrown3)らによりヒトの羊水中に存在することが報告されて以来,Renin-Angiotensin系が腎性昇圧因子であると同時に,Aldosteroneを介して電解質代謝に影響することから,妊娠中毒症の発症因子としての役割についての可能性が検討され,その妊娠時の動態については最近,諸外国でも次々と報告されている。
正常妊婦のRenin活性については,われわれはすでに第16回腎臓学会総会4)にて報告したが,これらの成績とともにその後の諸外国の文献をも含め本問題研究の現況について概説を試みた。
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