Japanese
English
装置と方法
新脈波型イヤピースオキシメーターの性能—非観血的連続的酸素濃度監視をめざして
New Pulsed-type Earpiece Oximeter
中島 進
1
,
平井 靖夫
1
,
高瀬 浩
1
,
久世 彰彦
1
,
青柳 卓雄
2
,
岸 道夫
2
,
山口 一夫
2
Susumu Nakajima
1
,
Haruo Hirai
1
,
Hiroshi Takase
1
,
Akihiko Kuze
1
,
Sadao Aoyagi
2
,
Michio Kishi
2
,
Kazuo Yamaguchi
2
1国立療養所札幌南病院
2日本光電工業
1Sapporo Minami National Sanatorium
2Nihon Koden Kogyo Co.
pp.709-713
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202801
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呼吸不全をきたす患者が増大している。重とくな症状を呈する患者については,ICU CCUなどが一定の成果をあげつつあるが,我々は呼吸管理を中心としたIRCUをつくる様努力しており本文ではそのシステムの中心となるべき酸素濃度モニターとして日本光電で開発された新脈波型イヤピースオキシメーターの基礎性能実験および臨床使用を試み興味ある知見を得たので紹介したい。
呼吸管理上酸素濃度を連続的に監視する必要性はいうまでもない。観血的にある時点での血中Pao2, Paco2,pH, Sao2などはRadiometer, IL meterなどの普及により今日容易になりつつある。また連続的に,観血的に血中および組織中の酸素濃度の測定は白金電極,質料分析器などにより現在可能になりつつある。しかしながら長時間にわたり患者に苦痛を与えることなく,連続的に酸素濃度を監視できること,更に医師,看護婦などが容易に操作可能となる機器としてイヤーピースオキシメーターが最も期待されていた。しかしながら旧来のイヤピースオキシメーターは後に述べるように安定性に乏しく,較正がはん雑でかつ飽和度が低い患者では事実上絶対値をつかみえない等,大きな欠点を有し臨床上の応用を制限していた。
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