Japanese
English
解説
高所医学とオキシメーター
High Altitude Medicine and Oxymeter
増山 茂
1
Shigeru Masuyama
1
1千葉大学医学部呼吸器内科
1Departmant of Chest Medicine, School of Medicine, University of Chiba
pp.733-740
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900711
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高所医学と生体の酸素化情報
高い標高(低気圧)に滞在するだけで生体のエネルギー産生に肝要な酸素が欠乏するのであるから,100年も昔から高所は低酸素の生体に及ぼす影響を研究する自然の実験場となってきた.19世紀終わりには,Angelo Mossoはモンテローザ(4634m)頂上での実験で,酸素の欠乏こそが高山病の原因であることを示した1).
以降高所が生体に及ぼす様々な生理学的影響を実際の高山のフィールドで研究する試みが数限りなく行われてきたが,高山での生体の酸素化の程度を正確に知ることができたのは意外にごく最近のことである.
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