Japanese
English
Bedside Teaching
重症筋無力症Crisisへの対応特にACTH投与時について
Treatment in myasthenic crisis induced by ACTH
茂在 敏司
1
Toshiji Mozai
1
1大阪医科大学第1内科
11st Dept. of Int. Med., Osaka Medical College
pp.135-138
発行日 1975年2月15日
Published Date 1975/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202722
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かつて禁忌とされた重症筋無力症患者へのACTH投与が,その治療としてとりあげられるに至ったのは,図1にみるように,ACTH投与によりきたされる,一時的ではあるがきわめて重篤な症状の悪化を,気管切開による気道の確保,呼吸の管理によってきりぬければ,多くの例において劇的ともいえる症状の軽快—たとえ永続的ではないにしても—が得られることが明らかにされてきたからである。当然ACTH投与による一時的悪化を防ぐ方法も種々考慮されたのであるが,その目的は全く達成されていないばかりか,一時的悪化がみられない例ではその後の効果もみられないという印象すらもたれるのである。
一方ACTHについて当然副腎皮質ホルモン製剤による治療が登場した。WarmoltsらはPrednisoloneを隔日に用いる治療方法の効果を報告しているが,この場合には,ACTHおける如き一時的悪化なしに効果を得た。
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