特集 Fibrosing Lung Disease (FLD)
巻頭言
FLD研究への関心と期待
中村 隆
1
1山形大学
pp.3
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202699
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病因不明の,従来肺センイ症と呼ばれてた疾患が近年増加しつつあるとの印象,または呼吸の一翼にない,フイゴの役割してるとみてた肺が生体となってきわめて重要かつ多様の機能してるとする考え方,等から改めて肺を見直す必要痛感してから数年になり,しかるべき人が肺センイ症を通して新らしく肺を理解する方向に乗り出してくれる事を期待し,実際に要請もしたが,巧く纒らず,敢えて私乗り出して直ぐ,東京に既に肺センイ症研究会ある事を知り,徒らに屋上屋を作る事を好まず,本間教授に意見求め,肺のセンイ化を繞る機序を究明する会創る事で合意した当時滝島教授がその趣旨体しFibrosing lung diseaseと呼称してはとの提案に同意し,FLDの会が発足したため日本の一部でFLDなる新しい言葉が用いられるようになったが,FLDなる呼称は未だ国際用語でない点注意される。
私は1961年第58回日本内科学会総会"肺センイ症"シンポジウムで,特に"その定義と分類"に就いて述べた折,「病因の如何を問わず,結合センイの異常に増殖した状態を総称してセンイ症といっている。
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