Japanese
English
Bedside Teaching
WPW症候群における運動負荷心電図試験
Electrocardiographic Exercise Testing in the Wolff-Parkinson-White Syndrome
外畑 巌
1
,
奥村 満麿
2
,
小池 斌碩
2
Iwao Sotobata
1
,
Michimaro Okumura
2
,
Yoshihiro Koike
2
1名古屋大学医学部附属病院中央検査部
2名古屋大学医学部附属病院第1内科
1Central Laboratory, School of Med., Nagoya Univ.
21st Dept. of Int. Med., Nagoya Univ.
pp.679-686
発行日 1974年9月15日
Published Date 1974/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202667
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1930年,Wolff, Parkinson, White1)が心電図上脚ブロック様QRS波形とPQ間隔短縮を示し,頻拍発作を起し易い健康若年者11例について報告したのがWPW症候群の最初の記載である。この古典的WPW症候群の特徴的心電図所見はPQ間隔短縮(0.12秒未満),delta波の存在,QRS時間延長(0.12秒を越える)である(図1)。delta波は存在するが上記のPQ間隔およびQRS時間の基準を満さない亜型WPW症候群も存在する。WPW症候群はその特異なQRS波形と頻拍発作のため以前より多くの人に興味がもたれ,おびただしい数の研究報告がある。本症候群の運動負荷に対する心電図反応についての報告も比較的多く,QRS波形の変化,特にその正常化(PQ間隔の延長,delta波の消失,QRS時間の短縮)およびST-T変化,特に運動負荷試験陽性と判定されるような虚血型ST低下が注目されている。
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