今月の主題 酸・塩基平衡異常—その日常臨床とのつながり
呼吸器と酸・塩基平衡異常
CO2ナルコーシス
杉田 實
1
,
大鶴 昇
1
,
武田 俊彦
1
1兵庫医大・第3内科
pp.198-199
発行日 1974年2月10日
Published Date 1974/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205305
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
肺は生体に必要な酸素を摂取し,最終代謝産物である炭酸ガスを排泄する.さらに炭酸一重炭酸系を介して酸・塩基平衡を調節し,腎とともに生体の内部環境の恒常性の維持遂行のために極めて重要な機能を営んでいる.かかる肺の機能不全は必然的に体内ガス分圧の異常,あるいは酸・塩基平衡の破綻をきたし,さらには各種臓器組織の機能障害を惹起するに至る,その終末像がCO2ナルコーシスである.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.