Japanese
English
講座
部分的反覆呼吸法
Partial Rebreathing Method
西田 修実
1
Osami Nishida
1
1広島大学医学部第2内科
1Department of Internal Medicine, Hiroshima University School of Medicine
pp.117-126
発行日 1974年2月15日
Published Date 1974/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202589
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呼吸がdynamicに行なわれている限り,全ての呼吸機能検査がsteady state methodで行なわれて,生体における諸種の情報が得られることが理想であるのは当然であろう。しかし"steady state"で換気を行なうさいbulk flowとして肺内に出入りするガス量がかなりあり,しかもbulk flowとして肺内へ入ったガスは速やかに拡散せず,層状不均等分布(stratification)をなしながら肺胞へ拡散して行くために,steady state methodで測定される諸値は換気血流不均衡の影響を著明に受けるという欠点がある。それに対してbreath holding methodは"breath hold"という操作のためにこれらの影響をあまり受けないという利点を有するけれども,この方法にも色々と問題がある。
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