Japanese
English
特集 右心をめぐる諸問題
体静脈還流と右心
Systemic Venous Return and the Right Heart
堀 原一
1
,
井島 宏
1
,
辻 隆之
1
Motokazu Hori
1
,
Hiroshi Ijima
1
,
Takayuki Tsuji
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所理論外科
1Department of Surgical Science, Heart Institute of Japan, Tokyo Women's Medical College
pp.913-922
発行日 1973年10月15日
Published Date 1973/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202543
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Ⅰ.序論—低圧系の特性
静脈還流といえば体・肺静脈血のそれぞれ右心・左心への還流を述べなければならない。
肺静脈還流も本質的には体静脈還流とメカニズムを同じくするけれども,肺循環系は体循環系と比べて血管容量(capacity)が小さく,肺動脈と肺静脈の容量が血圧と同様,体動脈と体静脈の容量や血圧のようには大きな差がないこと,その下流に収縮期に高圧系***に属する左心があり,その左心機能の急性不全が肺静脈還流に及ぼす影響は,右心機能の急性不全が体静脈還流に及ぼす影響に比べて甚大であることが異なる点のいくつかである。
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