Japanese
English
Bedside Teaching
Wolff-Parkinson-White症候群—とくに外科治療の観点から
Surgical Approach to the Wolff-Parkinson-White Syndrome
岩 喬
1
,
三崎 拓郎
1
,
杉木 健司
1
,
和田 寿郎
1
Takashi Iwa
1
,
Takuro Misaki
1
,
Kenji Sugiki
1
,
Juro Wada
1
1札幌医科大学胸部外科学教室
1Department of Theracic & Cardiovascular Surgery, Sapporo Medical College
pp.901-909
発行日 1972年10月15日
Published Date 1972/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202428
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1930年,Wolff, Parkinson, Whiteによって,11例の健康ではあるが,異常心電図所見を有し,頻拍発作を来す傾向のある症候群が発表された1)。同様の症例は,以前にWilson (1915), Wedd (1921)によっても報告されたことはあったが,Öhnell2)の提唱以来,Wolff-Parkin—son-White (WPW)症候群と呼ばれることが多くなった。そのほかにも,早期興奮症候群,Pre-excitationsyndrome3)の名称もしばしば用いられる。
その著明な心電図上の異常の解析,合併することの多い頻拍発作の機転の解明にまことに多数の研究,報告が現われた。このような心電図学的,心筋の電気生理学的,また,解剖的知識を背景として,このWPW症候群の外科的根治療法が考えられるようになった。
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