Japanese
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ジュニアコース
頸動脈波の臨床的意義
Clinical Use of Carotidogram
沢山 俊民
1
Toshitami Sawayama
1
1川崎医科大学循環器科
1Department of Cardiovascular Disease, Kawasaki Medical College
pp.927-933
発行日 1971年11月15日
Published Date 1971/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202324
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はじめに
最近,循環動態に関する研究の進歩と相まって,体表面から心血管系の振動を詳細に観察したり1)〜4)10),さらにはそれらを非観血的な方法で記録することが盛んに行われるようになった1)5)〜9),11)〜13)従来は,体内で発生する振動の記録といえば心音図が主体であったが,近頃はことに米国の影響を受けて,心音図のみならず,頸動脈波,心尖拍動図さらには頸静脈波をも適当に組み合わせて記録するようになり,これを心機図(mechanocardiogram)と呼ぶようになった1)。今回は心機図波形のうちでも記録が簡単で,最近とくにその臨床応用が盛んになりつつある頸動脈波に焦点をしぼって,この脈波の臨床的意義について解説を試みる。
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