Japanese
English
Bedside Teaching
左室右房交通症
Left Ventricular-Right Atrial Communication
今野 草二
1
,
小柳 仁
1
,
石井 信行
1
Soji Konno
1
,
Hitoshi Koyanagi
1
,
Nobuyuki Ishii
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所
1Surgical Department of Japan Heart Institute, Tokyo Women's Medical College
pp.627-630
発行日 1969年7月15日
Published Date 1969/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202048
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はじめに
左心室から右心房へ,ななめに短絡のできる先天性心疾患を左室右房交通(left ventricular-right atrial communication)あるいは左室—右房短絡(left vent—ricular-right atrial shunt)と総称している。この中には解剖学的に,きわめて特異な病変を示すⅠ型と,むしろ心室中隔欠損の一亜型と考えられるⅡ型とが含まれている。これらを一つの疾病単位とみなして左室右房交通症と呼ぶことには異論もあるが,両者の血行動態は等しいので,自覚症や臨床所見にも共通点が多く,まとまった症候群として理解することは臨床的に便利である(図1)。
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