Japanese
English
解説
呼吸・循環生理学を理解するために必要な電気的知識—(1)周波数の違いによる電流の姿態
Electronics for the Physiology of Respiration and Circulation:part 1.
荻野 義夫
1
,
内山 明彦
2
Yoshio Ogino
1
,
Akihiko Uchiyama
2
1日本光電工業株式会社
2早稲田大学理工学部電気通信学科
1Nihon Kohden Kogyo Co.
2Dept. of Electrical Communication Engineering, Waseda Univ.
pp.729-731
発行日 1965年9月15日
Published Date 1965/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201495
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
〔はじめに〕
今月から約12回にわたり,医学特に呼吸器系および循環器系の分野で役立つと思われる電気理論について解説していく。電気理論というと,すぐに面倒な数式をひねくりまわすのではないかと敬遠される方があるかと思うが,ここでは現象を説明するのに必要な式のみに留めておき,式をたてる際の仮定,その式の適用範囲ならびにその物理的な意味を明らかにするように心がける。したがって,式の誘導などについて詳しく知りたい場合は,註記の文献を参照されたい。
さて,今月は第1回目として周波数の違いによる電流の姿態について主に考えてみたい。一口に「電流」といっても第1図に示すように極めて広い範囲のものが利用されており,周波数の違いによってその性質が異なるからである。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.