Japanese
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解説
呼吸・循環生理学を理解するために必要な電気的知識—(3)複素周波数と二端子網
Electronics for the Physiology of Respiration:Part 3.
荻野 義夫
1
,
内山 明彦
2
Yoshio Ogino
1
,
Akihiko Uchiyama
2
1日本光電工業株式会社
2早稲田大学理工学部電気通信学科
1Nihon Kohden Kogyo Co.
2Dept. of Electrical Communication Engineering, Waseda Univ.
pp.903-905
発行日 1965年11月15日
Published Date 1965/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201519
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1.複素周波数
複素周波数の概念の導入は過渡現象を含めて取扱う場合に極めて便利である。ある定常状態から他の定常状態に移る場合には回路の慣性のため若干の時間を必要とする。この間の姿態を過渡現象という。回路の慣性はエネルギー蓄積要素に起因し,それはLおよびCである。呼吸器系,循環器系内に起こっている現象のみならず我々が日常遭遇する事象は過渡現象の連続したものが大半である。
過渡状態では13/10号の第6図に示した交流の回転ベクトルの長さi1またはi2は一定ではなくて伸びるか縮むか変化する。これは同第7図においてiRの山や谷の値が時間によって変化する余弦波(または正弦波)を意味する。
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